よりよい信頼関係を築くには…?

スタッフ通信


昨年のことになりますが、子供が通う学校の家庭教育学級に初めて参加しました。
その時のテーマは、ゲートキーパー養成講座というもので、こころに不調を抱えている人や自殺に傾いている人が出すサインの気づき方、声の掛け方、話の聴き方について、子育て中の保護者に向けた講座でした。

 

 


そこでは、他者を支えるためには、支える側も自分自身のいのちを守るためにセルフケアが必要ということと、自分にとってのセルフケア探し、また、SOSを発信している人へ私たちにできることを実践や話し合いを取り入れつつ学ぶことができました。

その中で、特に印象に残ったことについて書きたいと思います。

わたしたちにできることは…?
相手を「気にかけている」事を発信し、話を「聴く」こと。
とにかく、この「聴く」ということが重要で、決してジャッジはしないこと。
相談する側と話を聴く側に分かれて、「しっかり聴く」「聴かない」の2パターンを実践してみましたが、「聴かない」パターンの時に、とにかく話している人の方を見ない、片手間に聞く…と、普段、家事をしながら子供と話している時にやってしまいがちなNG態度で応じたところ、相談する側をやった方から「虚しくなって、話したくなくなった。」との感想をいただきました。

そうなんです。相手を受け止めるためには、聴く側の態度が重要なんです。
相手のありのままを受け入れたうえで、『いのち』ではなく「『あなた』が大切」だというメッセージを発することが大事だそうです。
子育てに限らず、仕事をしていく上でも、相手の言葉をしっかり聴いて、まずはそのまま受け止めることにより相手に安心感を与えることができ、より良い信頼関係を築くことができると思います。
忙しい日々をすごしていると色々と疎かになりがちですが、スイーツをこっそり食べたり、猫をモフるなどセルフケアを取り入れつつ、1日1分でもいいので(塵も積もれば何とやら…です!)ながらではなく、しっかり子供と向き合う時間を作ろうと思います。

【参考】
厚生労働省:ゲートキーパーとは
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/gatekeeper_index.html

(文/廣瀬)