サステナブルも楽じゃない?!

スタッフ通信

いつもメルマガをご覧頂きありがとうございます。
最近「SDGs」とか「サステナブル」という単語を頻繁に耳にしますよね?
今日は先日私が体験した小さな小さなサステナブルの顛末について書いてみます。

最初に言っておきますが、私は日頃地球環境問題とか世界の格差とかを真剣に考えるタイプの人間ではありません。パソコンでユニセフのマンスリーサポートプログラム(途上国の子供のための募金)のバナーが何度も出てきても、「私に見せないで!」と目を背けてしまう人間です。理由はたくさんありますが、一番の理由は「面倒くさいから」じゃないかと思います。

先日、私は腰痛対策のためベッドのマットレスを買い替えることにしました。
店員さんの説明によるとそのマットレスは今私が使っているタイプのベッドフレームを使用するとマットの良さが100%生かされない可能性があるとのこと。仕方がないので、フレームも買い替えることになりました。

さて古いフレームの始末をどうするか?
新しいベッドは1週間後には届いてしまうので残された時間は1週間。

手っ取り早い方法は市の粗大ゴミ破砕処理場に持ち込むことです。
でも古いベッドフレームはいろいろ探してやっと見つけたお気に入りで汚れもへたりもありません。愛着のあるものが他のゴミと一緒にベルトコンベヤーにのせられて巨大な破砕機で壊されると想像すると胸が痛みました。

そこで浮かんだのが「メルカリで売る」という選択肢です。
でもいくら値付けを安くしても送料が2万円もかかってしまう使い古しのベッドフレームが1週間で売れる可能性はゼロに近い。しかし思いつく方法は他になく、ダメ元で写真を撮り、サイズを測り、「着払い限定」で出品してみました。案の定、「いいね!」は数件付いたものの、送料を聞くと皆諦めてしまいました。

1週間が経ち、売ることは諦めていよいよ粗大ゴミ処理場にフレームを運びこむ日の早朝3時のことです。
ふと目が覚めてスマホを見るとなんと「直接引き取り希望」で買って下さる方が現れたのです!

良かった!私の子(注 ベッドフレームのことです)が生き延びることができる!
儲けはほぼゼロですが、自分の大切なものが誰かに気に入ってもらえた喜びで、調子に乗って腰の痛みも忘れ、重くてかさばるフレームを主人と二人で試行錯誤しながらマンションの狭いエレベーターにどうにか押し込み、1階まで降ろし、頼まれてもいないのに買って下さった方の車に運び入れるのまで手伝い、なんとか取引は完了しました。

ところがその直後、主人と「感じのいい人に引き取ってもらえて良かったね」と話しながらエレベーターに乗り込んだ途端、腰に違和感が・・・・・・。
いや、肩にも腕にも不気味な痛みが・・・・・。

やってしまった・・・・・。

そうなんです!サステナブルには痛みが伴うんです(泣)

でもその日の夜、新しいベッドの寝心地は最高でした。
もし、あのベッドフレームを粗大ゴミに出していたら、モヤモヤして、ここまでの寝心地は得られなかったんじゃないかと思うのです。

それから数日・・・私の手を離れたベッドフレームが新しい持ち主さんに息を吹き込まれて、活躍してくれることを想像してにんまりしながら眠りについています。

(文/三富)